MCFrameday2016

クロージングキーノートIoTがデジタルな”現地現物”を実現する
~生産性を13%向上させるスマート・ファクトリーの5つのアイデア~

エイムネクスト株式会社
代表取締役 清 威人 氏

MCFrame Day 2016を締めくくるクロージングキーノートでは、エイムネクストの代表取締役である清威人が登壇し、「IoTがデジタルな“現地現物”を実現する ~生産性を13%向上させるスマート・ファクトリー 5つのアイデア~」と題する講演を行った。



【講演者プロフィール】
電気通信大学卒業。トヨタ自動車、Andersen Consulting(現アクセンチュア)を経て、 1998年4月、コムテックに入社し、SI事業部担当取締役を経て、弊社設立より参画。K.I.T.虎ノ門大学院 客員教授。

ここでいう“現地現物”とは、「現地に出向き現物を前にすることで、切り捨てられていた情報、定型化できない情報、及び周囲の状況など関連する情報などを把握する」ことである。清氏は、「“考える人”と“実行する人”が分かれている欧米型の製造業では取り組みが難しい、日本企業ならでは強みのひとつ」と説く。

とはいえ、現状の“現地現物”では、人的能力の壁(把握できる情報の種類、ボリューム、粒度)、プロセスの壁(今の状況に至るまでの情報は得られない)、組織の壁(組織を超えた情報を得るのは難しい)、時間の壁(その場にいなかった時点の情報は得られない)など、対応しきれない問題も多い。

これらの課題を突破するのが、“デジタル現地現物”すなわちIoTであり、「そのコンセプトを体現し、日本国内外の工場の状況を変えるべく、2008年よりスマート・ファクトリーの構想を推進してきた」と清氏は語る。
そうした中で生産性を上げる方法として見出されたのが、「データに基づく改善機会の発見と優先順位づけ」「個別データによるマネジメント」「マニュアル間接業務の削減」「キャッシュフローによる改善評価」「管理モデルの自動化」の5つのアイデアである。

ただし、IoTによってすべての課題が解決できるわけではない。IoTはツールに過ぎず、「スマート・ファクトリー導入を成功させるためには生産管理の基礎が必須であり、データを作り出している前提条件から見直すべき。また、部門を超えた改善活動のため、業務プロセスや組織、各部門の役割まで含めた見直しも必要」と、清氏は訴えた。